感想置き場

映画やアニメの感想を書いていきます(ネタバレあり)

記憶にございません!

史上最悪の総理大臣が、記憶喪失により善人に!?
記憶喪失によるギャグ映画です。

 

あらすじ
支持率2.3%という超不人気の総理大臣。国民に対して「クソがー!」と言ってしまうほど柄が悪く政策も国民が苦しむものばかり。そんな時、怒った国民により投げられた石が総理の頭に当たり気を失ってしまう。
目を覚ました総理は総理をしていた時の記憶を失っており、横暴な性格は鳴りを潜め、まるで別人のような善人になっていた!

 

 

 

前半は記憶が無い総理と、記憶喪失を知らない周りとのすれ違いコメディ。後半からは善人に生まれ変わった総理による、政治や人間関係のやり直しといった話になっています。

記憶喪失系は主人公と視聴者がどちらもよく状況を把握していない中、同じ速度で理解できるというのがいいですよね。導入が自然というか、主人公と同じところで驚けるし、同じところでつっこんじゃう。

この映画の監督はあてがきをされるそうなので、キャラクターがみんな俳優さんと合っているし生き生きしていて、見ていて楽しい映画です。
2000万から3万ねぎろうとするシーン好き。総理が篤彦の名前言えないところめっちゃ好き。ディーンフジオカカッコよすぎる。小池栄子がノリノリなの好き。篤彦くんの顔好き。田中圭くんもめっちゃ好き。草刈さんの悪役感半端ない。寺島さんの情に厚いおっちゃん感合いすぎ。

 

後半。黒いお金を一切断ったり、鶴丸を倒して腐った政権を立て直そうとしたり。井坂さん、てっきり記憶喪失の総理を傀儡にして悪いことをし、自分だけお金を得て責任は全部総理に押し付ける奴だと思ってたので、意外にも熱い人間で良かった。最後、支持率全然上がってなくて、そう上手くは行きませんよって感じが痺れたね。映画だからってご都合主義で終わらないところがよかった。

まぁ、そもそも記憶喪失で総理の仕事できないだろとかいろいろリアリティの無さはあると思います。政治方面のリアリティの無さを気にしない人であれば楽しく見ることができる映画だと思います。

 

おわり

キルユアダーリン

文学で世界を変えようとする男たちの、愛憎劇。実話に基づいた物語。

 

あらすじ

ストーリーは、なかなか文章にしづらいので、wikiを読んでください。

アレンとルーは同じ大学に通う生徒なんだけど、ルーは文学革命しようとしていた。ルーにはデイヴィスって言うパトロンみたいな存在がいて(字幕では守護天使とのこと)、ルーは宿題もレポートもデイヴィスに代筆してもらって革命の際も彼に頼っている。大学で共に文学革命の活動をしながら過ごしているうちにアレンはルーに惹かれてキスしてしまう。でもルーはそれを受け入れずにアレンからもデイヴィスからも距離を取ろうとする。しかし逃げようとしたルーの目の前にデイヴィスが現れ、しつこく食い下がって無理やり元の鞘に戻ろうとしてくる。揉みあった末、ルーはデイヴィスを刺してしまい、そのまま川に沈めて殺してしまった。

ルーは拘置所に入れられ、革命の仲間たちはデイヴィスの死を境に離れていき、夢のような時間は終わりを迎える。アレンはルーの代わりに供述書を書くことになり、真実を書くかルーを守るために嘘を書くか悩んだ挙句、一本の小説を書き上げる。

 

 

見所は、魔性の男ルーの存在。文学革命に参加する人がどうして集まって、みんながルーに力を貸したがるのか。それはルーの魔性の力のなせるわざ。かわいそうでかわいい男なんだ。一生幸せになれなさそう。近づいたと思ったら離れて行くから引き留めたくなっちゃうんだ。親しくなったと思っても全てを曝け出してはくれない、どこか影のある男。捕まえたと思ったらするりと逃げて行くから、捕まえようと必死になってどんどん奥まで追いかけて行ってしまう感じ。そうしてデイヴィスとアレンは深みにはまっていってしまったのだろう。

 

全体的にルーや文学革命の陣営は怪しくて妖しくて、どっぷり浸かっちゃうアレンの気持ちもわかる。ルーの俳優さん(デインデハーン)がマジでかっこよくて、ルーの抱えてる秘密とか、影のある部分とか、無鉄砲で庇ってあげたくなっちゃうところとかか表現されてて吐きそうだった(いい意味で)。。。とにかくルーはすごい。すごく綺麗で可愛くてそのくせ壊れやすくて、叶えたい夢があるけど一人じゃ叶えられなくて、手を貸してあげたい、守ってあげたいって思っちゃうんだよなあ。

 

ちなみにこの映画に出てくるアレンやバロウズアメリカの超有名な作家なんだそうです。アメリカってのはすごいところなんだな…

 

見た後めちゃくちゃしんどくなります。楽しいお話じゃあないのでお勧めはしないです。でも個人的には大好きな映画です。こういうしんどい気持ちになる映画大好きです。妖しい雰囲気とか陰鬱な雰囲気、バッドエンドの恋愛が好きな人にはお勧めしたいです。

 

おわり

(r)adius

(r)adiusっていう表記のかっこよさに惹かれて視聴してみました。
半径15 mにいる人を殺してしまう男と、それを打ち消す能力を持った女の、
記憶を取り戻す話。

あらすじ
トラックの事故現場で目を覚ました男性リアム。事故のせいか記憶がないため通りがかった人に話を聞こうとするが、なぜか皆(人だけでなくカラスなどの動物も)リアムが近づくと瞳が白く濁った死体になってしまう。「自分に近づいた動物は死ぬ」という事実に気づいたリアムは自宅の物置にて人に会わないよう隠れていたが、トラックに同乗していた同じく記憶喪失の女性ジェーンが訪ねてくる。何故か彼女はリアムに近づいても死なず、彼女といるときはリアムの殺人能力は鳴りを潜めるであった。リアムは殺人能力は消えたと考えていたが、彼女が離れたとたん殺人能力が現れた…つまりリアムは殺人能力を持ち彼女は殺人能力を相殺する力を持っていたのだ。人を殺さないために共に過ごすリアムとジェーン。瞳が白く濁った死体が発見されたことで殺人事件の容疑者として警察から追われながら、何度か離れ離れになるアクシデントを超え失った記憶を取り戻していく二人。ふたりはどういう関係でどうしてトラックに同乗していたのかが明らかになっていく…

 

 

 

普通に最後までおもしろく見ることができました。ただ、見終わった後にこれで終わり??ってちょっと物足りなく感じちゃいました。

殺人能力と相殺する能力をもつ二人が離れられないっていう設定はめっちゃ面白い。途中でエレベーターのせいで離れそうになる場面とか、警官によって無理矢理引きはがされて皆死んじゃう場面とか、すごいハラハラしたしほんとによかった。

ローズの旦那さんがリアムをめっちゃ警戒するのもわかるし、何ならリアムだけ放り出すと思ってたけど、なんかよくわからんうちに協力してくれるし。もっとドロドロがあってもいいと思うの。

そして殺人能力と相殺能力について。宇宙からの飛来物の影響ってめっちゃ適当な理由付けで笑っちゃった。

リアムが殺人犯ってわかった後もなんか優しすぎるんだよな。リアムが豹変して証拠隠滅のためにローズに襲い掛かってくるとか、リアムはめっちゃ反省してるのにローズが殺しちゃうとか、もっとハラハラする展開でもよかったと思うの。リアムだけ生き残ったらもう止める人いなくなって大惨事になるとかさ

最後、自殺したのも、頭を横から打ってもし死ねなかったらどうすんねんって思っちゃった。口にくわえて打て。

 

全体的に面白かったけど、納得できない場面もあったりなんか見た後に満足感の無い作品ではあった。でも設定が面白く何となく好きな作品です。

 

おわり