感想置き場

映画やアニメの感想を書いていきます(ネタバレあり)

英国王のスピーチ

英国王のスピーチ

英国王がスピーチのために吃音症を治療する話。おそらくノンフィクション。

吃音の人と出会ったことがないから、実際会った時にどう思うのか分からないけど、笑われる辛さは知っているので少なくとも馬鹿にするようなことはしたくないなと思いました。

こういう作品を見る度に思うのが、吃音(や、なにか問題を抱えている)人に対してどんな風に接したらいいんだろうってことです。私はだいたい、問題がある人と会ってもそれを無視してしまうので、そもそも話題にあげられないし深堀できないタイプです。親が病気になったって人がいても、全然親御さんの様子を聞くことが出来ないし大変だねって言うことも出来ない(うちの親は病気になってないので)。それって腫れ物扱いしてることになるのかな…。本人が話題にしたらちゃんと聞く気持ちはありますが、私は相手の立場になることは出来ず、気持ちを真に理解することは出来ないので、興味本位で聞いては行けない気がするんですよね。

 

精神的な病気っていうのは、人を信頼することで治るのではないかと考えました。精神的な病気はきつく叱られたことがあったり、人格を否定されたり、そういう他人とのトラブルによっておこるけども、それを治せるのも他人なのだと思うのです。よく精神病からの復帰に病気に理解のある配偶者や恋人が出てくるのも、それが効果的だからなのだと思います。なんにしても、最後スピーチを言い切ったときに、人種や階級を超えて、友人となるシーンがとても感動しました。

 

プロメア

アマプラでプロメアをみました。最高でした。

 

あらすじ

バーニッシュであるリオは炎を操って街を燃やすテロ集団。対するガロはバーニッシュレスキューとして市民を炎から守る消防士。どちらかというと江戸時代の火消し。

 

ガロは市長のクレイさんに命を助けられて、街を守る仕事に着きます。 最初はリオが悪役です。街を破壊する過激派テロ集団のリーダーであるリオ。その炎から街を守るガロ。ガロは街を守るためにバーニッシュを捕まえようとします。 

しかしガロはクレイの裏の顔を知ってしまいます。クレイはバーニッシュを捕まえて人体実験を行っている。同じ人間であるバーニッシュをモルモットのように扱っている。ここからはガロとクレイが対立します。仲間をモルモット扱いされてリオもクレイと対立しています。しかしクレイの実験というのは、滅びゆく地球から人類を守るためのものなので、必ずしも悪とは言えないんですよね。彼は彼なりの正義に基づいて行動しているのだと思います。正しくはないけど善ではあるのかな…。

罠に嵌められて多くの仲間を失ったリオは我を失って街もろともクレイを倒そうと暴れてしまいますが、ガロに止められます。落ち着いた二人はバーニッシュの正体と地球の運命を知り、地球を守るためにリオデガロンに乗りクレイを倒します。

クレイの試みを止めた二人は、それぞれの信念に基づいて協力して地球の危機を救います。こんどはガロデリオンに乗って。

 

最初は差別の問題。バーニッシュは人間なのに、罪を犯していなくても捕らえられたり恐れられたりして、さらに研究によって塵になってしまっても止める人がいない。差別っていうのは本当に無くすことが難しい。こうやってアニメで描かれてるから客観的に見られるし、キャラの動きには合理性があるので差別ひどい!って思えるんですけど、実際主観的に見ている現実の世界で差別をしていると自覚するのも差別をしないようにするのも難しい。差別を自覚し自省できる人間になりたいなと思いました。

物語は信じていたクレイの裏切りにより、テロ組織捕獲からクレイの陰謀を阻止する方向に動きます。

尊敬し慕っていたクレイが、バーニッシュを人間扱いしない冷酷な人間だと知り落ち込むガロ。アイデンティティの喪失とか盲信した何かが崩れてしまったあと、本当の自分に気付けたりするんですよね。絶望を乗り越えて成長する主人公感。

 

そして対立していた二人が協力して共通の敵を倒す。

これが!!!私の一番好きな!!!展開!!!!

いがみ合ってるんだけどめっちゃ息の合う二人。

しかも敵を倒してハイ終わりじゃなく、それぞれの信念を合わせて世界を救うことまでしてしまうのです。

バーニッシュは実験に使われなくなり、街は平和になり、地球は救われた。本当にめでたしめでたしって感じの良い終わり方だったなと思いました。

この3人以外にもたくさん登場人物はいるのですが、グレンラガンキルラキルでも聞いたことのあるお声がしたり、みんないきいきと動いていてほんとにかわいいので見てください。

つり球

(めちゃくちゃ昔に書いたので時期が違いますが気にしないでください)

音泉開いたら、なんとつり球のラジオが更新されていた。

 

当時親と一緒に見ていたけどストーリーを全く理解しておらず、釣りと宇宙人とインド人しか記憶になかった。

ラジオのパーソナリティーが内山さんと逢坂さんで、私は内山さんがとても好きだ。その内山さんが声優を続けようと思ったきっかけがCやつり球に関わったことというようなことをおっしゃっていた。つり球の内容を覚えていないし、コロナの影響で自宅待機なので時間もある、好きな声優さんが出ているってことでアマゾンプライムで全話見てきた。

 

もうとにかく青春って感じ。いいたことが言えない内気な少年が、思いっきり熱中できることに出会って大きく成長する。家族のことで悩んでいた少年が心の内を晒して自分の進む道を決める。人間の心がわからない宇宙人が感情を知って仲間と協力して世界を救う。友達のいない仕事人間が趣味を通してかけがえのない友達を得る。江ノ島の街並みも合わさってさわやかな夏の青春のお話でした。

 

背景もすごい綺麗でめちゃくちゃ夏の江ノ島に行きたくなりました。

今年は難しいかもしれないけど、いつか江ノ島に行ってみたいな。

 

wiki見てみたら、今月からノイタミナ枠で再放送するらしいですね!

なんと8年も経っているそうで時の流れの早さに驚いております。

よければ見てみてください。

 

おわり

ホワイトハウスダウン

 

 

簡単なあらすじ

ホワイトハウスが乗っ取られ、簡単には手出しできないテロリストの要塞になってしまった。娘と共にテロリストに捕らえられた主人公は娘を助けるためにテロリストたちを倒していく。捕らえられた大統領および人質を救出し、核爆弾の発射を阻止することは出来るのか。

 

前にエンドオブホワイトハウスという似たシチュエーションの映画を見たことがあり、これも面白いんじゃないかな〜と思って見てみました。確かにシチュエーションは似てますが、魅せ方がそれぞれ違って、比べながら見るのも面白いと思います。私はホワイトハウスダウンの方がより好きですが、どちらも好きです。

 

アメリカなので激しい銃撃戦や空軍陸軍によるド派手な戦闘シーンが見所です。

インディペンデンスデイやデイアフタートゥモローの監督、アメスパの脚本家によるアクションスリラー。

 

エンドオブホワイトハウスでは銃撃戦が多かったのに対して、こちらではエミリーがYouTubeに犯人の映像をアップロードしてテロリストたちの身元が分かったりとか、車に乗ってホワイトハウスの庭でカーチェイスとか、単に銃撃戦だけじゃなくていろいろな攻防が見れて楽しかったです。ツアーのガイドさんが「僕のホワイトハウスをこれ以上荒らすな!」ってキレるとこめちゃすき。

ホワイトハウスって中見学できるんですかね?いつか行ってみたいなあ。秘密の部屋って本当にあるんですかね。

 

あらすじ

 SS(シークレットサービス)への転職試験のためにホワイトハウスに訪れた主人公ジョンだったが、素行の悪さから転職は断られてしまう。試験後、大統領の大ファンである娘エミリーと共にホワイトハウスのガイドツアーに参加していたところ、テロリスト集団によってホワイトハウスが制圧されツアー客は人質にされてしまう。トイレに行っていたエミリーは人質となることは逃れたがひとりはぐれてしまう。心配したジョンはテロリストから武器を奪い娘の救出に向かうが、その道中テロリストに襲われる大統領を目撃し救出する。彼らの狙いは大統領にしか解除できない核ミサイルのセキュリティを解き、中東にミサイルを撃ち込むことだった。追っ手を倒しながら大統領の脱出を試みるが、エミリーを人質に取られ、大統領はつかまってしまう。捕まえた大統領に無理やり生体認証をさせミサイルのセキュリティがテロリストにより解かれてしまう。同時刻、大統領代理によりミサイルの発射を防ぐためにホワイトハウスへの空爆の投下が指示される。ジョンは激しい攻防の末、ミサイル発射の数秒前に中止させることに成功する。しかしそこに空軍が向かってくるが、エミリーが大統領旗を振ることで空軍は攻撃を中止する。こうして事件は解決するのだった。

エンドオブホワイトハウス

テロリストに乗っ取られ手が出せなくなってしまった無敵の要塞ホワイトハウスから大統領とその子息を助け出せ!!

 

あらすじ
大統領を守る要塞がテロリストに乗っ取られて、逆に警察側が手を出せなくなってしまった。そこで元シークレットサービスのマイクがホワイトハウスの地下に囚われた大統領を助け出し、テロ集団の目的を阻止する!

 

アメリカの話なので民間人が銃を持ってたり、米軍という大きな戦闘組織があったりで、ド派手な銃撃戦、空軍の戦闘機やロケットランチャーを用いた戦闘はめちゃくちゃかっこよかったです。ホワイトハウスの事をよく知らなかったのですが、中にシェルターのような誰も知らない避難場所があるらしいです。そういう知識が増えるのも楽しい。

しかし、突入した軍人はみんな死ぬのにマイクはほぼ無傷で助かったり、大人数相手にマイクが一人で打ち勝ったりと、主人公補正が強くて、途中からハラハラ感が感じられなくなりました(どうせマイクが勝つんだろう的な)。それといくらマイクが有能なことを示そうとしてるとはいえ、軍の指揮が無能すぎて、(ホワイトハウス屋上に設置された機関銃?に対して空軍ヘリ4機飛ばし、3機落とされる)マイクがチート級に強いだけの映画になってしまってたかなと思います。しかし、めちゃくちゃ強い主人公がド派手なアクションでどんどん敵を倒していくので、爽快で退屈しない映画だと思います。面白かった!

 

 

 

天使にラブソングを

嘘字幕で知った、ノリノリ賛美歌が頭に残るコメディ映画です。

 

あらすじ

ギャングの愛人としてクラブで歌手をしていたデロリスは、口封じの現場を目撃してしまい命を狙われることになる。警察に駆け込むと裁判にて目撃証言をしてほしいと言われ、デロリスは裁判の日まで修道院で身を隠すことになる。修道女と真逆の暮らしをしていたデロリスは修道院の暮らしに堪えられず厳格な生活を改革していき、歌手の実力を発揮して聖歌隊を指導するようになる。しかし厳格な暮らしを望む委員長と革新的な暮らしを楽しむ修道女たちの間に溝ができ始めてしまう。そんな折、革新的な修道院の取り組みがテレビで取り上げられたことでデロリスは居場所がばれてしまいギャングにさらわれてしまう。修道女たちと警察たちによりデロリスは救出され、委員長もデロリスを認め、デロリスは賛美歌コンサートを成功させるのだった。

 

私がこの映画を知ることになったノリノリ賛美歌。ナイトクラブで歌手をしていたデロリスが指導して、バラバラだった歌声が調和しみんなが楽しんで歌っていて、聞いていて本当に楽しい気持ちになります。不良?たちが歌の途中で教会に入ってくるのも理解できるくらいノリノリ賛美歌は楽しくて、歌ってすごいと思いました。同じ歌でもいろんな表現があるし、もちろん厳かな歌い方も感動を生むと思います。

芸術ってすごい。本当に私は幻術に心を救われています。たくさんの感動を与えてくれます。早くコロナが収まって心置きなく美術館や博物館に行ったりコンサートに行ったりできるようになるといいな!

 

作中で、ギャングが「尼さんは殺せねえよ…」ってシーンがあったんですけど、海外での修道院や修道女は神聖なものなのでしょうか?もっと文化もわかるようになればより映画が楽しめるのではないかと思いました。カトリックについて調べてみたいと思います。

 

最後の委員長とデロリスの和解、委員長が「あなた(デロリス)の後を継がないとね」といったところがすごく好きでした。AとBが対立していたのに、共通の敵Cが現れてAとBが共闘することでAとBが互いを認め合う展開好き。AとBは対立してるけど、どちらが正解とかじゃないんだよね、どちらも自分の信念に従って主張がぶつかってしまうだけで、どちらもいいところ、悪いところがある。そういう対立関係がCとの戦いにおいて相手のいい部分に気づいたり、自分の弱点に気づいたり、相手の信念に触れたりして、認めて歩み寄ってさらにいい形に変わっていく。

いがみ合っている友達とか腹を割って話せる友人関係とか喧嘩ップルとかが好きなんです。。。すごく仲が悪いけど息ぴったりみたいなバディとかね。。。

最後すごく気持ちいい終わり方だし、テンポがよく飽きないしコメディ調で面白いし、めちゃくちゃ面白かったです。あのノリノリ賛美歌も人が集まるのが納得するくらい楽しく綺麗で大好きです。見たことない人はぜひ見てみてください!

 

 

おわり

トップガン

アメリカ海軍の戦闘機パイロットのお話。一匹狼がパートナーを失い自信をなくしながらも、周りに助けられトラウマを乗り越えて一人前のパイロットに成長していく。トムクルーズがとてもイケメン。 ストーリーが面白いっていうよりは、アメリカン!!!って感じの雰囲気を感じられて好きな映画です。

 

まず軍人っていうのがアメリカン。めっちゃガタイのいいイケメンがたくさん出てくる。そして何と言っても戦闘機。高速での空中戦めちゃくちゃかっこよかった。高度な操縦と敵の思考を読む力がないとできないんじゃないかな。船上での戦闘機の離着陸もめっちゃテンション上がる。着陸時に短い距離で減速できるようにゴム紐で物理的に速度落としたりするらしい。機種とかに詳しいわけじゃないけど見てるだけでワクワクする。ドッグタグつけてるのもめっちゃ好き。ドックタグを首にかけてるのも好きだし、故人のドックタグを仲間が遺族に持ち帰ったり形見にしてたりするシチュも好き。あとはトムクルの顔がいい。タレ目だけどキリッとしててはにかんだ顔が最高にかっこかわいい。

 

ストーリーは人生の一部を切り取ったかのような、静かな群像劇。ひとつ事件が起きて解決していく形式じゃなくて、マーヴェリックの過ごす日常って感じ。グースが亡くなるシーン、まさか怪我だけじゃなくて亡くなってしまうと思わなくてめちゃくちゃ衝撃でした。でも、マーヴェリックが破天荒な操縦を注意されても辞めなかったから、マーヴェリックをかわいそうと思えなくて、あんまり入り込めなかったな。日本では恋愛映画として売り出されていたらしい(ウィキ情報)けど、私にはあんまりロマンティックさもせつなさも感じられなかった。心が無いのかもしれん。

雰囲気とトムクルのお顔が良い映画。

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